〜 塩豚誕生物語 〜

[第一話]  "たった5匹の仔豚から始まった…"


信州八ヶ岳の北麓、千曲川上流のほとり
長野県佐久穂町…

この地域は、年間を通じて晴れの日が多く、
1日の気温の高低差があり、湿度が

適度に保たれる高冷地。豚が育つのに非常に適した自然環境と言われています。

新商品の主役となる”放牧豚”がすくすく育つ小さな牧場、

松屋と共に、塩豚を生み出した”きたやつハム”の工場はこの地にあります。

きたやつハムは、伝統的製法でハムやソーセージ、ベーコンなどを作る

クラフトマンシップ溢れる職人集団。数年前、彼らは“自らの手で

最良の豚を育てよう”と荒地だった畑へ5匹の仔豚を放牧しました。

仔豚は、草だけでなく根まで掘り起こして
土に含まれるミネラルを

豊富に吸収しました。すると、驚くことに荒れた畑は、どんどんと

再生されていったのです。たった5匹の仔豚たちの放牧、これが自社牧場の

始まりで、のちに逸品“信州北八ヶ岳山麓豚”の誕生へと繋がっていくのです…

こうした最高品質にこだわることのできる気候と風土が育て、生まれた

“信州北八ヶ岳山麓豚”はミネラル豊富で肉質が適度に締まり脂の甘さが

引き立つ美味しさです。職人技を生かし、伝統的製法でハムやソーセージ、

ベーコンなどを作り続ける、きたやつの"確かな技術”と

松屋の"美味しい焼豚をお客様へお届けしたい"思いが

”贅沢な味わいの焼豚”を誕生させたのです…


〜 塩豚誕生物語 〜

[第二話]  “放牧豚で作る焼豚って!?”


塩豚で使用する豚たちは、 今日も八ヶ岳山麓周辺でストレスなく

すくすくと元気に育っています。 通常、豚の飼育期間は180日程度で、

その間、体重は約105〜120kg程まで育ちます。 きたやつハムの自社牧場では

放牧豚を 160〜180kgになるまでゆっくりと時間をかけて 育てていきます。

手間ひま惜しまず、情熱と 時間をかけることで放牧豚は十分に成熟し

高品質なスペインのイベリコ豚にも劣らない、 極めて上質な肉質をもつ

豚へと育っていくのです。 豚は、成長するにつれ肉質が締まっていくと

言われています。同時に豚肉が本来持つ旨味、 香りが出てきますので、

生ハムや生ベーコンには 最適といえます。 その豚を敢えて、新作焼豚に

使用させていただきました。 このことが豚肉の旨味、成熟した香りを生かした、

今までにない商品"塩豚"誕生のきっかけとなったのです。

飼育数が少なく、貴重な豚をどのように“贅沢な味わい”に作り上げ、

みなさまへお届けするか? 次の課題は、松屋がこだわる唯一無二の”味”です。

そこには”信州”ならではの秘密が隠されていたんです…


〜 塩豚誕生物語 〜


[第三話]  “えっ、甘酒ですか…?”

貴重な豚”信州北八ヶ岳山麓豚“で焼豚を作るのだから味もこだわりある特別なものにしたい…

この思いを実現させてくれたのが八ヶ岳連峰の山麓に湧きいでる”天然の軟水”、

素材の良さを引き出す”選び抜かれた塩”、そして、一役買って出た”甘酒なのです。

えっ、甘酒ですか…?と思われるかもしれませんが、甘酒をはじめ、味噌、醤油造りの基礎となる

米糀の製造は信州、長野県が発祥と言われています。使用している甘酒は、江戸時代文化の創業より続く、

長野県産の大豆とお米を使うことにこだわる老舗醸造元。 米糀製造は非常に繊細な作業で、

日々変わる糀の声に耳を傾け、温度や湿度、 そして長年の経験から変化を感じとり、手間をかけることで

良いものができあがります。やはり、手間と時間を惜しまずに日々繰り返すことでしか

本物の味は作り出せないのです。糀には、多くの栄養分が含まれ、酵素は30種類以上、

ビタミンB1・B2・B6などの必須ビタミンもたっぷりと含まれているため「飲む点滴」と呼ばれています。

醸造元は、米「こうじ」なので「麹」ではなく「糀」の文字をずっと使っています。

こういったところに伝統やこだわりを感じます。塩豚に使わせていただいた甘酒は

長野県産米こうじを100%使用し、保存料無添加、 無加糖、アルコール分0%、酵素剤は無使用。

蒸し米を使わず、優良こうじと八ヶ岳山麓水源地のきれいな水だけを使い、

「糀」の醸し出す自然の甘さが特徴です。味のベースとなるこだわりの塩に自然の甘味、

旨味を含む丁寧に作られた甘酒を加えることで、塩豚の深い味わいが生まれたのです。

逸品”信州北八ヶ岳山麓豚”と"日本伝統の味”が融合させることで、塩豚が誕生したのです。

みなさま、信州の景色を思い浮かべ、"特別な味"をぜひともお召し上がりくださいませ。
(第1話〜第3話)
2019年11月 焼士 遠藤剛